FI Post-Program:ファンディング・ラボを最大限に生かす - 体験シェア -
2023年にFounder Institute Japan Cohortを卒業した私は、3月24日から5月26日まで開催されたFunding Lab Q2 2023で、また充実したスタートアップの体験をすることができた。米FI本社が運営するこのアクセラレーターは資金調達に特化したもので、世界中のFI卒業生だけが参加できるポストプログラムです。セッションは日本時間の深夜1時から2時までZoomで行われ、翌日には動画もおくられてきましたが、私はライブで参加をし続けました。貴重な洞察を得たり、専門家や投資家との直接のやりとりは、深夜に及ぶ時間を有意義なものにしてくれました。
Funding Lab:
https://fi.co/fundinglab
プログラムの概要
Funding Labは、資金調達に専念するアクセラレーターで、FI卒業生のみを対象にして、専門家の支援のもと調達戦略を洗練させるプラットフォームを提供しています。期間中、スタートアップ創業者の視点から見た投資家の分類、基本的な資金調達戦略を軸に、FIの経験豊富なプロフェッショナルとの広範なAMA(Ask Me Anything: 質問・回答)セッションがあります。このユニークな機会を最大限に活用するために、具体的な質問をするなど積極的な参加が強く求められました。
私の経験
世界のFI卒業生で応募を希望する約200人のうち、約60人が参加を許可されました。私たちは、日本、シンガポール、オーストラリア、スリランカなど、近いタイムゾーンの起業家とグループ化されました。メインセッションを補完する週次のグループセッションは、FIのコアプログラムと同様に、Founder間で相互支援環境の土台となりました。ピッチの実施や相互のフィードバックの提供などのタスクが不可欠であり、共に成長するマインドセットを実践できました。
オーストラリア出身者からの私のピッチに対するフィードバックは特に有意義であり、このような多様で経験豊富なコーホートからしか得られない言語や明確性など細かいニュアンス上の問題を浮き彫りにしました。ラボでは私たちのピッチスキルを磨くだけでなく、実際の資金調達に向けて具体的に準備をすすめました。
成果:
成果物や相互に支援する必要性など、厳しいコーホートでしたので、よりすぐって選ばれた60名以上のFI卒業生のうち、Founding Labを卒業したのはわずか13名でした。この結果からもご理解いただけるように、要求される準備やパフォーマンスのレベルは相当高いです。
2023年10月の卒業後、わずか5カ月で私は最初のベンチャーキャピタルからの資金調達に成功しました。
2024年8月、シンガポールの起業家ビザ(EntrePass)が承認されたことで、シンガポールへの引っ越しや東京との二拠点生活が容易になり、CEOとしてのリーダーシップと成長の新たな章の幕開けとなりました。
FIプログラムに続き、ファンディング・ラボを通じたこの体験は、資金調達に関する私の理解と能力を大幅に強化し、結果、初のベンチャーキャピタルからの資金調達に成功しました。私の体験を分かち合うことで、Funding Labを検討しているFI卒業生仲間に気づきと励ましを与えることができれば幸いです。
この道のりはチャレンジングですが、非常にやりがいがあり、資金調達のための強固な基礎を築くことができます。
案野 裕行,
株式会社ディライト 創業者兼CEO。